2月例会報告

2/12に「図書館における障がい者サービスに関連するガイドラインを読む」をテーマに例会を行いました。

2016 年 4 月に障害者差別解消法が施行されたことをうけ、
各図書館においてどのように対応しているか、具体的なサービス方法や対応について、今まで以上に活発な情報交換の場がもたれるようになりました。

図書館のサービスの指針となるのが、「ガイドライン」ですが、何気なく内容を確認することはあっても、表現や文言までを含めて「じっくり読む」機会はなかなかないのではないでしょうか?

そこで今回の例会では、障害者差別解消法施行を受けての障害学生支援関連の研修会の参加報告を聞き、2本の関連ガイドラインと具体的な実施例を記した論文を精読し、図書館における障がい者サービスについて、さまざまな意見を出し合いながら、考える機会としました。


まず初めに、12/12に筑波大学で行われた
研修会「大学図書館における障害学生支援〜障害者差別解消法の施行を受けて」の参加報告です。
発表者は大阪大学附属図書館の吉田弥生さんです。

ご発表スライドはこちらをご覧ください。
http://www.slideshare.net/YayoiYoshida/ss-72857508
(掲載について、講演者の方々からの許諾をいただいています)

続いて、関連ガイドライン2本と、
吉田さんのご発表でもご紹介いただいた北海道大学附属図書館さんの
具体的な取組をまとめた論文を黙読しました。

1. 「図書館における障害を理由とする差別の解消の推進に関するガイドライン
http://www.jla.or.jp/library/gudeline/tabid/606/Default.aspx

2.  「図書館の障害者サービスにおける著作権法第37条第3項に基づく著作物の複製等に関するガイドライン
https://www.jla.or.jp/portals/0/html/20100218.html

3. 北海道大学附属図書館
「プリント・ディスアビリティのある利用者のための資料電子化サービス」
http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/63161

上記ガイドラインと論文を読んで、
参加者それぞれが気づいたことや感じたことを付箋に書き込み、
それを元にディスカッションを行いました。

活発な意見交換が行われ、あっという間に終了時刻となってしまいました。
連続企画として、今後、各館の実践例の持ちよりや、
外部の講師にお越しいただくのはどうかという意見もでたほどです。

最後に、吉田さん貴重なご発表を有難うございました。