10月例会開催報告

10/22(日)に「大学図書館研究会第48回全国大会(京都)参加報告」をテーマに例会を開きました。

9/9〜9/11の3日間にわたって開催された全国大会の
分科会とシンポジウムに参加したメンバーからの参加報告の後、
質問応答やディスカッションを行いました。

■報告のラインナップ:
第1分科会:大学図書館史「大学図書館問題研究会の歴史を見る」
(参加報告者:小山荘太郎さん)
報告資料 https://www.slideshare.net/secret/mwN71hzO7rYmt9

第3分科会:学術基盤整備「メタデータの動向と図書館員にできること」
(参加報告者:吉田弥生さん)
報告資料 https://www.slideshare.net/dtkOsaka/483-81193687

第7分科会:学生協働「学生と考えるwin-winの学生協働」
(参加報告者:寺島陽子さん)

シンポジウム
「オープンサイエンス時代の大学図書館の役割
〜研究データ、デジタルコレクション管理のこれから〜」
(参加報告者:森石みどりさん)

全国大会そのままに、
大学図書館やそれを取り巻く状況について
1970年の大図研発足当時から、今、そしてこれからを見渡していくことで、
その時代時代に図書館員が何を考えてきたのか、
どういった貢献をしていけるのかを
現場に携わる皆でフラットに話し合える会になりました。

報告の後の時間では、
自主企画の一つ、『本の修理に和紙を使おう!』で紹介された
補修用和紙セットのサンプルを取り上げました。

補修用和紙セットは
「図書館資料保存ワークショップ」さんと「活版印刷研究所」さんとの共同開発品で、
厚さの異なる3種類の土佐典具帖紙(A4サイズ)が1枚ずつ入っています。
大会当日には、事前モニターに参加した図書館からのアンケート結果が会場に掲示されていました。

大会当日の様子はコチラ(活版印刷研究所さんのサイト)
https://letterpresslabo.com/2017/09/15/kulpcws-column10-book_repair-washi/

例会では、このモニターに参加された
大阪女子短期大学図書館の今原千波さんから提供いただいた
補修和紙セットと補修サンプル、補修体験の感想を回覧しました。

補修サンプルは、破損度合の異なる新聞紙を3パターン用意し、
それぞれに適した厚さの和紙で補修したものでした。
中でもページ破れの補修に「最薄口」を本文に重ねて糊付けしたものは、
一見して補修の痕跡がわからないほど自然な仕上がりで、
もちろん補修紙の下の文字も問題なく読める状態でした。

補修紙としての和紙の力にあらためて感動、
加えてA4サイズという取り回しのしやすさも良いね、
と好評でした。

台風21号の接近におびえながらの開催でしたが、
盛りだくさんの内容で、学ぶことの多い楽しい会となりました。

第48回全国大会のページ
第1〜5分科会 http://www.daitoken.com/research/annual_conference/2017/section.html#am
第6〜10分科会 http://www.daitoken.com/research/annual_conference/2017/section.html#pm
シンポジウム http://www.daitoken.com/research/annual_conference/2017/symposium.html
自主企画 http://www.daitoken.com/research/annual_conference/2017/autonomous.html#sun