3月例会報告

3月8日(土)に3月例会「人と人をつなぐ図書館 まちライブラリーに行こう!」を開催しました。
お邪魔したのは大阪府立大学I-siteなんばにある「まちライブラリー@大阪府立大学」です。

参加者10名でこじんまりしているので、机2つを適当な位置に移動させます。キャスター付きではありませんが、できるだけ自由に動かせるように机も椅子も軽いものを選んだとかで、カーペットの上をするする動きます。

パラパラと集まってきた参加者に、事務局の奥井さんがお茶を入れてくださいました。この図書館は飲食OK、というよりワークショップなどのイベントで交流をより深めるために積極的に食べたり飲んだりしているそうです。
暖かい飲み物で一気に和んだ雰囲気になりました。

全員が揃うまで、それぞれ本棚を見て回りました。木製のオープンな棚は、43cmとかなり背が高く作られていますが、これは一升瓶が入る高さだとのこと。そして実際にお酒の瓶と本が一緒に展示されていました。

まちライブラリーの提唱者である礒井さんのお話の前に、まず参加者全員が用意してきた本の紹介をしました。

礒井さんのいうには、この本の紹介は話すことより聴くほうが大事だとか。その人がなぜこの本を選んできたのか、どのようなことに興味を持っているのか?相手を知ろうとし耳を傾けるための仕掛けなのだそうです。普段は4〜5名で、15〜20分程度で行う本の紹介を今回は10分程度で体験しました。
礒井さんは「皆さん専門家だから・・・」とかおっしゃっていましたが、短時間でなぜその本を薦めたいのかを説明するのはそれなりに難しかったように思います。

まちライブラリーの本にはジャバラに折りたたまれたメッセージカードがついていて、本を読んだ人がそれぞれ感想を書き綴っていけるようになっています。このようにして、本をきっかけに人と人が繋がっていくというのが、まちライブラリーの目指すところです。

大阪府立大学のまちライブラリーは、蔵書0冊からスタートしました。
そのことが新聞で取り上げられたのをきっかけに80名ものボランティアが集まり、サポーター会議で議論を重ね、準備が進められたそうです。最初の植本祭には2日間で48ものワークョップが企画されたと伺い、その数にちょっと驚きました。その後もイベントの度に一つずつ棚が埋まっていき、そうして集まった本はすでに4,600冊になっており、今では貸出もOKです。

礒井さんには、この他にもまちライブラリー第1号であるISまちライブラリーや全国各地に拡がっているまちライブラリーについてもお話していただき、ついつい予定の時間を大幅に超過してしまいました。
そのため書棚の様子など写真を撮りそこね、残念ながらここではご紹介できません。
百聞は一見にしかず。まだ行きそびれているという方は、興味のあるイベントに足を運んで「学縁」づくりに参加してみてください。

この例会ではまちライブラリー提唱者の礒井さんと、まちライブラリー@府大事務局の奥井さんに大変お世話になりました。ありがとうございました。

まちライブラリー誕生の背景を覗いてみたい方は、『まち塾@まちライブラリー 徒然草』を読んでみてください。

まちライブラリー@大阪府立大学