9月例会報告

9月例会は,奈良女子大学を会場に開催された「奈良県図書館研究大会」の報告でした。それぞれのご発表について大変詳しくお話いただきました。
この研究大会は,文字通り,奈良県内の各館種の図書館が集って開催される研究集会です。
基調講演の野末先生のお話内容では,図書館の根本的なところが語られ,普段大学図書館にいるとなかなか意識的に思い起こさない基本的な部分を(久しぶりに)認識しました。
生きる力のひとつ,課題解決(難しい問いを,易しい問いに組み直す)に情報を読み解く力が必要であること
情報の入手,読み取り(リテラシー)には格差が生じていること。
その格差を根本的に解消するための装置が図書館であり,館種を超えた連携というのは,そういった大きな目的を前提に実際に行っていけるのではないか。
といったことでした。

基調講演の他には事例報告が続いたとのことです。公共図書館学校図書室(小学校・高等学校),大学図書館と,いずれもそれぞれの場所からの真摯な取り組みが行われているのだなあと感じました。

ご報告いただいた奈良女子大学の寺島さん,安部さん,ありがとうございました。